キンメダイ関係の疑問、質問と回答 No.1 
疑問:キンメダイは1日どれくらい水揚されますか、又1年間にどれくらいですか?
回答:1日に獲れる漁は船の大きさ(人数)と、その日の気象条件などによっても異なります。地キンメの小型船は50〜200s位、沖の大型船は1,000kg位です。1年に獲れる量(市場の水揚量)は、年間約3,000〜4,000t前後です。(市場の水揚量は1日約10t〜15t、1ヶ月約250t〜350t位です。)

疑問:1日に何キロくらい獲れますか?
回答:
釣る魚や、それぞれの漁師さん達の条件によって異なります。 キンメダイの場合、漁船の大きさによって違います。 1〜2人乗りで日戻り船は100〜200匹位(100〜200s)操業範囲は利島・新島・神津島までの海域です。(この辺りで獲れるものを地キンメと呼んでいます。) 10人位の大型船で1週間位の操業をする船は、1万匹位(1,000kg)獲ります。操業は八丈島〜鳥島辺りまで行きます。(俗に沖キンメと呼ばれています。)

疑問:
キンメ釣りはたてなわ釣り漁法のほかにどんな漁法がありますか?
回答:
底立てはえなわ釣りという漁法でキンメを釣ります。(大型船が許可を受けて行います。) この漁法は、たてなわ釣りが海中へ縦に幹縄を沈めて釣るのに対し、マグロ延縄と同様に、横に幹縄を延ばし(総延長4,800m)それを海中(300〜800m)へ沈める漁法です。1本の幹縄に釣針のついた枝縄を沢山つけます。枝縄にはそれぞれ10本程度の釣針がついています。 船や漁場の条件によって、2〜3本に分けて縄を沈めます。 魚を獲る漁法としては底引網漁法やまき網漁法という網を使って獲る方法もあるが、これだと一網打尽に獲ってしまい資源が絶えるので漁業者は困っています。

疑問:
昔はどうやってキンメを釣っていましたか?
回答:
たてなわ釣り漁法で、手釣り道具で釣っていました。 キンメが市場に出回るようになったのは昭和50年ごろからです。下田市場で取扱うようになってからは、釣道具の改良や巻上げ機なども開発され、大量に釣れるようになりました。

疑問:
たてなわ釣りではどれだけキンメが釣れますか?(1回、1日)
回答:
たてなわ釣りでは、1回に最高で50匹まで釣れます。(釣針数を1人50本までに決めています。) この釣り漁法で釣られるキンメを地キンメと呼んでいます。1〜2人乗りで日戻り船の操業範囲は、伊豆半島沖合い〜大島・利島・新島・神津島までの海域です。

疑問:
キンメは主にどの辺りの海で獲れますか?
回答:
キンメダイは、千葉県房総半島沖合いから伊豆諸島、遠州灘海域の海底山脈沿いの水深300〜800m位に生息しています。この他に四国〜九州の沖合いにもいるようです。 獲る場所は漁船の大きさによって違います。1〜2人乗りで日戻り船の操業範囲は、伊豆半島沖合い〜大島・利島・新島・神津島までの海域です。(この辺りで獲れるものを地キンメと呼んでいます。) 大型のキンメ船は、10人位乗組み1週間くらい船内泊り込みで操業をして来ます。操業場所は八丈島〜鳥島辺りまで行きます。(俗に沖キンメと呼ばれています。)

疑問:
キンメダイは美味しいんですか?
回答:
旬は冬期と云われていますが、周年通じてどんな料理にも合うのが魅力で、大変美味しいです。刺身、煮魚、焼き魚、鍋物などの和食、洋食と幅広く利用されています。

疑問:
キンメをとる船や働いている人はどれくらいいますか?
回答:
地キンメを獲る船は、四季によって異なりますが約50隻位あります。船の大きさは2t前後〜15t位です。大型船の場合、20隻くらいありますが、最近は地キンメの獲れが悪いので、10tクラスの船が沖キンメを獲りに行くようになりました。(3〜4日船内泊り込) 船で働く人の他に、船が入港するとその船の家族が市場へ水揚をするときに手伝います。(小型船50×2=100人位、大型船20×10+30=230人位)  この外に市場で働く人や魚屋さんがいます。(漁協30人、仲買14×5=70人、鮮魚30×2=60人位)

疑問:
キンメは1年にどの位獲れますか?1日に獲れる漁はどの位ですか?
回答:
1日に獲れる漁は船の大きさ(人数)と、その日の気象条件などによっても異なります。地キンメの小型船は50〜200s位、沖の大型船は1,000kg位です。 1年に獲れる量(市場の水揚量)は、年間約3,000〜4,000t前後です。(市場の水揚量は1日約10t〜15t、1ヶ月約250t〜350t位です。)

疑問:
キンメが1年の内で獲れる時期と、1日の内で獲れる時間は何時ですか?
回答:
キンメは1年中獲れる魚です。月によって水揚される量が異なりますが、それぞれ漁業船の条件や気象条件で操業日数が変わります。(特に1月、8・9月=正月休み、台風など) 漁師さんは朝3時から5時頃までに漁に出かけ、午後1時の水揚げに間に合うように帰ってきます。 大型船などは1週間泊まりで操業するので、日中操業場所まで出かけます。帰港するときは夜の内に市場岸壁に着けて翌朝水揚げをします。 魚の釣れる時間は魚によっても異なりますが、一般的に日の出・日の入り前後が沢山釣れると言われています。

疑問:キンメはどんな漁法で獲りますか?

回答:
キンメを獲る漁法には、小型船が釣る地キンメなどは、たてなわ釣りという漁法で獲ります。 この漁法は、1本の幹縄に釣針のついた枝縄を50本つけて、海中300〜800mへ縦に幹縄を沈めて釣る方法です。 大型船が釣るキンメは、底立てはえなわ釣りという漁法で獲ります。 この漁法は、マグロ延縄などのように1本の幹縄を、横に延ばし海中へ沈めて釣る漁法です。1本の幹縄の長さは1,000m位です。 魚を獲る漁法に、底引網漁法やまき網漁法など網を使って獲る方法もあるが、これだと一網打尽に獲ってしまい資源が絶えてしまうので、漁業者は大変困っています。 (網によるキンメ漁は禁止です。)

疑問:
昔はどうやってキンメを釣っていましたか?今の獲り方と違いがありますか?
回答:
キンメ釣りが一般的になり、下田市場で取扱うようになったのは昭和50年頃からです。それ以前は市場に流通せず、ごく一部の人しか知らない魚でした。下田市場では全国に先駆け品質の統一や輸送手段の確保をし、下田キンメをブランド化し、日本一の水揚をするようになりました。 昔(昭和50年以前)の釣り方は、手釣り道具でたてなわ釣りでした。当時キンメは売れない魚でしたから、ムツやメダイを釣るのが目的でした。 今の釣り漁法は同じですが、釣道具(釣針や道縄)の改良、魚群探知機や巻上げ機(リール)なども開発され、大量に釣れるようになりました。

疑問:
キンメはどこで売っていますか? どんな食べ方をしますか?
回答:
キンメは魚屋さんで売っています。 最近はスーパーマーケットやデパートなどの鮮魚コーナーでも売っています。(切り身にしてある物が多い) 他に干物にして土産物としても売られています。 キンメは白身で脂肪分が多く、年間を通してどんな料理にも合います。一般的に刺身、煮魚、焼き魚、鍋物などで食べられています。

疑問:金目鯛は釣りで獲るのですか? 網で獲るのですか?
回答:釣りで獲るのが基本です。たて縄釣り漁法は、1本の道糸に50本の釣針をつける。(地金目、むつなどの深海に適している。) 底立て延縄釣り漁法は、1本の横縄に何百本もの枝縄をつけます。その枝縄に釣針を沢山つけて沈めます。(金目、めだい、むつなど) 金目鯛を網で獲ることは禁止しています。(魚種によって巻き網などの方法でも獲ります)

疑問:
金目鯛は何を食べているのですか?
回答:
深海にいる小魚(イワシの仲間)や、小エビなどを食べています。